今年も、上伝馬の夏祭りに参加しました。
2007年 08月 05日
小学生のグループがペットボトルを買ってくれる。10分後位に、同じグループが又買いにに来たので、お金を使わせるのが可哀相になり、このお茶を飲んでごらんと言って、熱い玄米茶をタダでのませた。4~5人の全員が、”このお茶、おいしい~”と感嘆の声を上げる。ざまあみろ、という気分になる。冷たいペットボトルだけが、お茶じやぁねえんだと、説教したくなったがやめにした。ありがとう、といってみんな離れて行った。大人たちも、氷水に冷やさているペットボトルに惹きつけられてお茶席に寄ってきてくれる。だから、買ってくれたお客には、”さやまかおり”と”やぶきた”の熱いお茶をサービすることにした。皆さん、美味しいと言ってくれる。お陰で、本格茶葉での売り上げは全く上がってこないことになってしまった。夏祭りのお茶席は、こんなことになるだろうと予測はしていた。でも、"藤枝かおり”のペットボトルの味には大変に高い評価の声を頂いた。気品がある、という感想を漏らしてくれる人がいたのには驚いた。
夏祭りは、子供たちの為にあるのだと思う。小さい幼児が、街路を走る。浴衣を着た小学生の女の子たちが笑い合う。その表情が可愛く、うつくしい。男の子たちは徒党を組んでいろいろなコーナーを練り歩いている。小さな冒険心に満ちた目つきをしている。どこから湧いてくるのだろうか、大人たちもどんどん集まって来る。縁台を出してくれる店もあり、そこに座っておじいさんやおばあさんも団扇をつかい話し合いのグループがあちこちに出来てきた。自分も、偶然に、中学時代の友人を発見して、<元気?>、<今、何してる?>と声を掛けあってしまっていた。
纏いのお囃子の凄いリズム音にかき消されて友の話しは届かなかったけれど、その表情からは元気であることが伝わってきてうれしい気分になった。
都市には、そこに来ると色々な人々が自分の生き様を安心して見せ合う、話し合うーそんな場がいつでもほしいな、そんな気持ちが湧いてきた。そんな場は、商業機能や、物流機能の集積だけからでは生まれてこないものだ、ということも考えていた。
さあ、夏祭りも終りに近い。偶然に寄ってくれた会員の戸塚さんご夫婦が手伝ってくれて、お茶席の後片付けに入る。お水を提供してくれたお店のご主人にあいさつに行く。一言さんが、車に道具一式を積み上げてくれる。手慣れた、連携プレーだ。でも、体は汗だらけー。
9時を廻り、商店街には、自動車の流れがいつものように戻った。コンビ二の前だけに、あの浴衣の女の子たちが集まっていた。それを見遣りながら、自転車で我が家へ帰る。そうだ、明日は晴れたら、助宗のお寺さんを訪ねお墓まいりしよう。お線香を忘れないようにー。お盆が近い。
堀田一牛
by ochaji
| 2007-08-05 20:01