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お茶とまちづくりを考えるNPO法人です。


by ochaji
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「静岡茶統一宣伝事業」への提案書がまとまりました。

静岡県茶業会議所が、緑茶リーフの消費拡大を目的として行うのが静岡茶統一宣伝事業です。毎年、主だった広告・企画事業社にプロポーザルを提出させていたそうですが、地域密着の活動を続けるNPO法人にも、そのプロポーザルに参加させるのも、これからの新機軸の事業を開発するためには有効であろうと、「NPO法人 藤枝・お茶事の村」にも声がかかりました。締切りの期限が1週間後に迫っていましたので、西野理事が徹夜に近い状態でまとめてくれました。
提案書の主な内容は、以下の5項目

①山間地における生産者と消費者の出会い
②町なか(お茶の流通基地)における、お茶文化と消費者の出会い
③お茶好きのヘビーユーザーやお茶専門店(プロ)を対象とした近代産業を学ぶ旅
④地元茶産地の、お茶の名人(茶師)を訪ねて学ぶツアー
⑤首都圏等の、お茶専門店の販促を応援する、もてなし出前サービス


いずれも、これまでのお茶事の村の活動の写真や図版せ例証しながら、まずまずわかり易い提案書が完成して茶業会議所へ提出できました。マス媒体や、タレントを呼んでのイベント等を得意とする広告代理店が提出するプレゼンテーションと違っての、地域密着のお茶文化NPO法人の特色は出せたとは思うのですが--。どのように、県内の茶業人が評価してくださるか、それが鍵です。
 提案している、このような活動は、県内茶産地の方々が労を惜しまず手づくりをしていく事業です。継続性こそ勝負です。それが、消費者の信頼と好感を育てていくのです。マス媒体や派手な1回こっ切りのイベントでは、緑茶リーフのファンは育てていけません。(誰もが気づいていることですが・・・・・。)
 仮りに、この提案がそれなりに評価され、これらの事業を遂行していく運営体制がNPO法人に備わっているか--現状では「NO」です。それをいかに補っていくか、各茶産地の、性急に利を追わない人々(茶農家・流通・文化・学術・行政)のゆるやかなネットワークが必要になってくるようです。ワインにしろ、日本酒にしろ、お菓子や食材、工芸品の・・・いわゆる嗜好品のマーケティングには、このような生産地の人々と消費者との出会い、コミュニケーションを演出していくのが生命線になっています。
 静岡茶は、大量生産・大量消費をこれからは目指せないだろう--だから、ブランドイメージを育てるマーケティングへ切り換える時が来ているのではないだろうか---。
 色々、考えさせられた提案書のまとめ作案でした。この提案書の内容は公開していきますので、事務局にお問い合わせください。(NPO法人藤枝・お茶事の村 理事長 堀田一牛)
「静岡茶統一宣伝事業」への提案書がまとまりました。_d0022550_1915284.jpg

by ochaji | 2006-02-09 19:39 | ■ 活動内容